フィリピンの現状と課題
1.フィリピンの基礎情報
2.日本とフィリピンの関係性
3.フィリピンにおける経済成長
4.フィリピンにおける貧困
※その他順次更新予定
・ 下の図は、フィリピン統計機構が作成した2015年のフィリピンの相対的貧困の状況です。
・ 好調な経済成長とは対照的に、フィリピンの相対的貧困率は21.6%と高くなっています。
・ 約2190万人が貧困状態にあり、国民のうち5人に1人が貧困状態にあることになります。
・ 特に農家が34.3%、水産業が34.0%、子どもが31.4%となっています。つまり、フィリピンの子どもの3人に1人以上が貧困状態にあることになります。

(出展)フィリピン統計機構
・ フィリピンの相対的貧困率は、他のASEAN各国との比較においても高くなっています。

世界銀行のデータを基にレイボーチェ作成
※ フィリピンのデータのみ2015、それ以外の国は2014時点
・ また、絶対的貧困(世界銀行の定義による国際貧困ライン(1日1.90ドル未満)以下の生活をする層・個人)についても、他のASEAN各国との比較においても、その割合は高くなっています。

(出展)世界銀行
※タイは2013
・ さらに、格差を示すジニ計数についても、他のASEAN諸国と比較しても高くなっています。

(出展)三菱UFJリサーチコンサルティング調査レポート
・ また、平均寿命、妊産婦死亡率、乳児死亡率及び5歳児未満死亡率はいずれも改善傾向とはいえ、ASEAN近隣諸国と比較しても状況は悪い状況にあります。

(出展)厚生労働省HP「2016年の海外情勢」第4節 フィリピン共和国
・ また、国内の失業率については、低下傾向にあるものの、依然として高い状況にあります。

(出展)三菱UFJリサーチコンサルティング調査レポート